部品が届いたし、やはり脚周りの一新をしたいとのことで入庫です。まずは鬼門のリアショックから。
珍しくすんなりと外れました。リアのショックはちょっと柔らかいですがまだイケる感じです。アームの方はブッシュがお疲れ気味です。
届いたNOS品のショックを付けようと思ったら、パーキングブレーキのケーブルの外皮を留めるブラケットがありません。調べてみると、ホントの初期のA112はパーキングブレーキがフロント側にあるようで、このショックはその超初期型用のものとのことです。仕方が無いのでショックはそのままでアームだけ交換しました。
固着防止に、ショックを留める長いボルトにはアンチシーズを塗って組み付けました。
お次はフロントです。まずストラットをバラしてショックを交換します。アッパーマウントの下に組み込まれているアルミの皿がシャフトに固着していて外すのがちょっと大変でした。ショックは純正品で、A112用のFiatの部品番号が刻印されたものです。一度も換えられていないようで、スカスカです。
Fiatのこのタイプのストラットに使われている樹脂のスペーサですが、右側のようにカラー部分がよく割れます。今回も割れていたので新品を組みました。
アッパーマウントも一度も換えられていないっぽくて、ゴムが潰れています。新品があったので交換します。
スプリングやマウント類の汚れがハンパなかったので掃除が大変でした。スプリングが長いですね。
コントロールアームも、ボールジョイントにガタがあったりブーツが切れていたりするので交換しました。スタビのマウント部分のブッシュも風化して無くなっています。
コントロールアームにスタビが留められている部分のブッシュもボロボロなので交換します。
リペアキット的なものがあったので使いました。
このクルマ、使い倒されていたようで、下周りの汚れが凄くて、使い回すパーツの掃除が大変でした。たまには下周りも高圧洗浄等で掃除しておきたいものです。