車検の作業が続きます。こちらの306も車検で入庫です。
こちらの306、今年の初め頃にブロアファンが回らなくてレジスタを交換したばかりなのですが、また壊れてしまったようでファンが回りません。モーターの回り方が少し重いので、もしかしたら起動電流が流れ過ぎているのかもしれないと思いベアリング部分に油を注しておきました。モーターが少し軽く回るようになりました。レジスタを新品に交換して様子を見てもらうことにしました。
プラグは純正タイプの物が付いていて、焼け具合も良好でした。摩耗も殆ど無く、良い状態で問題ありません。前回の12ヵ月点検の際に気になっていたのですが、時々失火しているような感じがありました。原因はイグニッションコイルのプラグキャップが裂けていることでした。
その裂けていたプラグキャップですが、プラグの点検の際に私がとどめを刺してしまいまして、完全に切れてしまいました。キャップだけパーツが出たので交換しようとしたら、今度はコイルのハウジングの樹脂が風化していて、ちょっと力を入れただけでボロボロと崩れてきます。結局、コイルアッセンブリを丸ごと中古品と交換しました。
スロットルも掃除しておきました。定期的に清掃されているようで、それほど酷くは汚れていませんでした。それよりも、スロットルにつながっているゴムのインテークパイプの風化が怖くて気軽に脱着できません。毎回緊張の連続です。
ブレーキフルードも定期的に交換されているようで、あまり汚れていませんでした。シリンダ類の劣化を防ぐ為にも定期的に交換した方が良いです。
右テールランプのポジションが突いていなかったのでバルブを外してみました。黒ずんでいたので抵抗を測ってみたら切れてました。
交換して、問題無く点灯するようになりました。
タイヤが古いようで、サイドウォールだけでなくトレッド面にも亀裂が入っています。後日にオーナーさんが交換するとのことなので、今回は指摘のみとさせてもらいました。
その他の部分はルーチン的な点検・清掃・交換作業だけで終了です。他には特に大きな問題はありませんでした。90年代のクルマもそろそろ30年選手なので、この先、樹脂などの風化による破損のような、今までとはパターンの異なる故障が増えてくることと思います。80年代以降のクルマって樹脂製のパーツが多いので、二次災害が怖くて触るのに緊張するんですよね…。