Cinquecento

Fiat Cinquecento

90年代の、マニアしか知らないマイナーなクルマです。これはFireエンジンですが、他に空冷2気筒や、インジェクションですがOHVエンジンもありました。

こちらはホイール周りから異音がするとのことで入庫です。見てみると、ステアリングのタイロッドがガタガタです。例のステアリングラックの中でシャフトを支えている樹脂のカラーが割れてしまっています。粉々に割れてしまっていて、跡形もなくなってました。141 PandaやX1/9の場合、そのカラーを交換すればいいのですが、なんとこのチンクエチェントの場合カラー単体での供給が無く、ラックアッセンブリでの交換になります。

外したラック

しつこいようですがモノタロウの回し者ではありません。海外ではブッシュ単体が出回っているのですが国内に在庫が無かったため、近所の方にアルミでブッシュを作ってもらいました。ブッシュがラックハウジングの中で動かないよう固定する細工をして一件落着です。

過去にブッシュが割れている状態でステアリングのセンター出しをやってしまったようで、ステアリングの切り角が左右で全く違ってます。ラックのセンター出しとトーの調整も必要です。

いつものA112

並行していつものA112ジュニアの脚回りの作業をしています。ボルトが錆で固着してます。最近、固着したボルトと格闘してばかりな気がします。苦労してボルトを抜いても、新しいパーツの出来が悪くてその取付けに非常に難儀します。ここまで出来が悪いと交換パーツではなく、加工の素材みたいな感じです。明日また頑張ります。