イグニッションコイル

Alfaromeo 147

突然エンジンがかからなくなったとのことで入庫です。キーをひねっても全く電気が来ていない感じだったのでバッテリを見たらターミナルの固定ネジが緩んでいて接触していませんでいた。ちゃんと端子を嵌めて固定ネジを締めたらエンジンがかかりました。

エンジン

エンジンはかかったのですが、チェックランプが点いてしまいます。アイドリングもばらついています。診断機で見たら2番シリンダの失火と出ています。このエンジンはV6なのですが、2番シリンダはサージタンクが付いている側です。サージタンクを外さなければプラグやコイルのチェックができません。面倒です…。

外しました

サージタンクをどかして、ようやくイグニッションコイルとご対面です。インジェクタの配線に被せられているコルゲートチューブが熱によって風化しています。

ボロボロのコルゲートチューブ

作業をしていたらコルゲートチューブがぽろぽろと崩れます。プラグを外してみましたが、プラグ自体には問題はありませんが、2番だけかぶり気味です。1番と2番のコイルを入れ替えてエンジンをかけてみたところ、失火の気筒が1番になったのでコイルの故障の様です。

交換するパーツ

オーナーさんと相談したところ、念のため全てのコイルとプラグを交換してしまうことになりました。1つのコイルが壊れたということは、他のコイルも近いうちに壊れる可能性が高いからです。

反対側のバンク

実際、反対側のバンクのコイルを見たところ、過去にコイルが壊れた時に付けられたと思われるバッテンマークが書かれています。今回、交換するパーツは純正相当のBosch製にしました。お安い社外品はトラブルが多いので避けるようにしています。

取り付け

コルゲートチューブ、スパークプラグ、イグニッションコイルを交換しました。

反対側のバンク

手前側のバンクも同じように交換しました。

酌み戻し

外した物を元に戻して作業完了です。エラーを消去してエンジンをかけてみたところ、アイドリングもスムーズになりましたし、エンジンのチェックランプも消えました。しかし今度はABSやVDCのfailureが出ます。また診断機で見たところ、ABSのポンプモーターの異常が入っています。アクチュエータテストでポンプをONにしてみましたが、動作音が聞こえません。ABS ECUの故障っぽいです。新品のECUはビックリするくらい高いので、中古品を付けるかECUをリペアするしかないようです。ツライですが、ちょっとお時間をください…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です