マスターシリンダ

スバル・360

何度かこちらで作業している360ですが、今回はブレーキがロックするとのことで入庫です。最初はロックしていなくても、乗っているとだんだんロック状態になったりします。

マスターシリンダ

ロックしている状態の時は、油圧系統に圧力がかかったままになってしまっています。最初は油圧経路にエアが入っているのが原因かと思ったのですが、散々エア抜きをしても全くダメです。多分マスターのピストンが何らかの原因で戻らなくなったりするのではないかということで、マスターシリンダを掃除してみることにしました。

マスターシリンダ

マスターを外してバラしてみました。シリンダ内部へは片方からしかアクセスできないので、中のパーツを取り出すのがちょっと面倒です。

ピストンのカップシール

一番外側のカップシールが溶けています。単に経年劣化で溶けてしまったのか、材質が良くないのか、その辺りの事情は不明です。溶けてぐにゅぐにゅになっているカップによって、ピストンの動きが渋くなって油圧が掛かりっぱなしになるのかと思われます。ピストンやカップ類は、オーバーホールキットが手に入ったので全て新品に交換しました。ただ、シリンダ自体は内部が少し腐食しているのですが、今となっては手に入らないので内部を掃除するに留めました。

取り付け

クルマの室内とは思えないくらいフロアが汚かったので、泥汚れを掃除してからサビ転換剤を塗って白いアンダーコートを雑ですが塗っておきました。ブレーキフルードを入れてエア抜きが済んだら試走をして、問題無ければ納車の予定です。