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ウチでは珍しく、Fiat 500が入庫です。専門店が多いので、なかなかウチのような工場には仕事が回ってこないのです。ガソリンが漏れていたり、ミッションオイルが漏れているとのことで見てみます。
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漏れるときは結構な量が漏れるのでエアクリーナのダクトを外してみたら、キャブのリターンホースをつなぐユニオンパイプがキャブから抜けていました。それにしてもキャブのボディの汚さが気になるので外して掃除します。
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とりあえず外側を掃除してからアッパーカバーを外したら、フロート室に粉状の錆が溜まっています。ジェット類とか全部外して、エアを通しながら掃除しておきました。
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このキャブのチョークはバタフライを使ったものではなくて、メインとは別のチョーク経路を通して濃い混合器を追加するタイプです。結構な汚れ具合でしたので、ピストンとかも全て外して掃除しておきました。
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小さいキャブなので全部バラしてもこれくらいの構成部品です。手持ちにはこのキャブのオーバーホールキットは無かったのでとりあえずそのまま組みます。
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キレイにしたからと言ってクルマが速くなるわけではないのですが、たまには掃除くらいしておいた方がトラブルの発生を遅らせることができると思います。リターンのユニオンは先端を少し叩いて膨らませてからボディに叩き入れておきました。念のためデブコン的な接着剤も併用しました。
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キャブがキレイになったら周りの汚れがちょっと気になりますが、少しだけ掃除してから取り付けました。エンジンをかけてみましたが特に問題はないようです。もちろんガソリン漏れも解消です。
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ミッションオイルの漏れですが、パッと見た感じでは特にひどい感じではありませんでした。それでもあちこちから滲みがあって、それが雫となって垂れるようです。一番多いのは定番のシフトロッドからなのですが、これはミッションのカバーを開けないとシールの交換ができないので、とりあえず保留です。お次は画像のスピードメーターケーブルの取り出し口なんですが、そもそもケーブルのコネクタの樹脂が割れてしまっています。これはケーブルを交換するしかありませんが、センタートンネルを通さなきゃいけないのでちょっと面倒です。
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ケーブルを外してみましたが、出口のシールが斜めに付いていてはみ出してしまっています。はみ出した部分はちゃんと押し込んでおきました。
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クラッチの下を覆っているカバーにも雫が垂れているので外してみました。ミッションのインプットシャフトのシールから滲んでいると思うのですが、クラッチのレリーズベアリングを押さえているクリップを伝って落ちているようです。それでも滲み程度ですし、シールを交換するにはミッションを降ろしてバラさないといけないのでやはり保留です。その他にもドライブシャフトのブーツからも滲みがありますが、この程度の滲みは仕方ないくらいの感じでした。どこまでやるか思案中です。
他にも、ボンネットリリースのワイヤが切れていたので張り替えて、念のためエマージェンシーケーブルを追加したり、左のサイドウィンカが点いていなかったので点くように直したりしておきました。ちょっと試走して、ミッションオイルの漏れ具合を確認したり、他にも問題が無いか確認しようと思っています。