電気周り

Fiat 850 Spider

本日は本物のフィアットフェスタでしたね。こちらもフィアットに囲まれながら850 Spiderの電気関係をやります。まず水温計から。

水温計

結構エンジンが温まっているのに水温計が動きません。センサ単体をテスタで見たら300Ωくらいなので問題なさそうです。

水温センサ

ギボシ端子のカシメ部分が緑青を噴いていて接触不良になっていました。新しい端子を付けておきました。それでもメーターが動きません。メーター側の配線で抵抗値を測るとちゃんとそれらしい値になっています。試しにセンサの配線をGNDに落とすと針は振れます。けどセンサを通すと全く振れません。もうメーターの感度不良しかありません。

メーター部の移植

水温計はいくつか持っているのですが、表示がアメリカ仕様の物ばかりで、本国仕様の物がありません。仕方が無いので中身だけ移植しました。

動きました

それらしい値を指しているので良しとします。ついでにスイッチの並びがでたらめだったのでオリジナルの位置に戻します。けど、配線が短くて動かせません。ボディのレストアの際にハーネスまで外したようなのですが、戻す際に取り回しをキチンとしなかったために配線が届かなくなったようです。仕方が無いのでなんとか届く位置にまで取り回しを変えてみました。

出来上がり

ダッシュボードとかもリプロ品に換えられているようで、メーターパネルをキチンと取り付けてしまうと奥にめり込んでしまうため程々のところで押さえてあります。

コラムスイッチ部

お次はパッシングが効かない不具合です。コラムカバーを外す際に留めネジが中途半端に留まっていたので見てみたらネジ山が舐めています。タップでさらっておきました。スイッチ部は既に一度修理されているようで、その際にパッシングの板バネを押すブッシュを入れ忘れてしまったようで、またばらすしかありません。バラして再組立てをする工数を考えたらスイッチを購入したほうが良いのでそのように提案します。付いている物もリプロ品ですし。

ウォッシャバッグ

お次はウォッシャです。ポンプ自体がダメなのでバッグを電動ポンプ付きの物に交換します。ポンプのスイッチを外付けにするのはダサいので、オリジナルのフットスイッチから信号を取って動かす回路を作ろうと思ってます。ワイパー周りの配線を解析しなければなりませんが。そういえばこのクルマ、スピードコントロールのレオスタットが効かないので何なんだろうなと思ったら、Berlina用の4線のモーターが使われていました。Spider用の5線の新品は高いから仕方ないとは思いますが…。さらに、メーター照明のレオスタットも効かないですけど、これはもうそのままで良いですかね。元々暗い照明だし、常にMAXで問題無いと思いますし。