続・電気周り

Fiat 850 Spider

相変わらずFiat 850 Spiderをやってます。先日、購入したハザードリレーが使えないことが判明してどうしようか考えていましたが、折角買ったのだしFETを追加して使うことにしました。

手直し

FETを追加しなくても大きめのダイオードを入れて左右のウィンカランプのラインがぶつからないようにしてやればいいのですが、ダイオードの順方向電圧分、出力電圧が下がるのでなんとなく気に入らないのです。仮に順方向電圧が0.7Vのダイオードを使ったとして、片方のウィンカのラインには4Aくらい流れますから、3Wくらいの損失になります。左右で6Wですからルームランプ分くらいの電気を捨てるのと同じ感じです。だったらダイオードを2個追加する代わりにFETを1個追加したほうが良いだろうと。ついでにメーター内のウィンカインジケータの出力も追加しましたが、こちらは電流が少ないので順方向電圧の小さいショットキバリアダイオードを使いました。

ハザード点灯

実はリレーを使っていないので点滅時の音が無いのですが、オーナーさんがそれでOKとのことですのでそのままにしてあります。圧電ブザーかなんかを入れればよいのでしょうけど、それはそれでピーピーうるさいかなと。

バックアップランプ

お次はスイッチと配線の取り付けだけ済ませて本体を付けていなかったバックライトです。よくイギリス車なんかで使われているWIPACのコピー的な汎用の吊り下げタイプのものを提供されましたので、適当なL字金具を使って取り付けました。金具はバンパーをボディに留めているボルトを通してバンパーと共締めにしました。なので金具の板厚分、バンパーがボディから離れて付くことになってしまいますが2mmくらいなので勘弁してください。こちらは配線を接続するだけで終了です。

バックランプ点灯

結構明るいです。運転席側に付けたので排気ガスで汚れやすそうですが、マメに掃除してください。

ウォッシャポンプ

お次はペンディングのままだったウォッシャポンプです。外付けのウォッシャポンプを足踏みポンプのスイッチで動かすために、少々外付け回路を追加しました。単純にスイッチで電動ポンプを動かすと、配線の回り込みでポンプが回りっぱなしになったりするので、ダイオードとリレーを使って解決しました。ちょっとごちゃっとしてますが、追加部分を撤去してコネクタを直接ポンプのスイッチに差し込めば元通りになるようにしてあります。オリジナルの配線を切った貼ったすると、他人が見ると訳が分からない状態になるので、オリジナルの配線には手を加えないように心掛けています。

ワイパーモーター

無事ウォッシャも出るようになったのですが、どうもはじめからワイパーの動きが重いです。ガラスに水がかかっていてもワイパーが重そうにゆっくりしか動きません。そのためかどうか判りませんが、先人によって他車種用のモーターに換えられています。それでも動きが悪いので諦めたのでしょうか。モーターのところで電圧を測ってみると、モーターの動きが悪いときには7Vくらいまで落ちてしまいます。結構長々といろんなところを通ってくるので、その間に電圧降下してしまっているようです。面倒ですがモーターのところにリレーを入れてバッテリの電圧を直接入れてあげるようにしました。

マジメにオリジナルと同じ動きになるようにするにはリレーが2個必要なのですが、C接点に行く電源にはリレーを入れずに直接バッテリからの電圧が入るようにしました。実は850のワイパー周りの配線ではC接点の電源にキーオンからの電源を入れているので、ワイパーが動いている途中でキーオフにするとワイパーが途中で止まったままになってしまいます。途中でキーオフにしてもワイパーが初期位置まで戻るようにするために、通常はC接点に常時電源を入れるようになっています。それに倣って、今回はあえてオリジナルにこだわらないようにしました。回路も簡単になりますし。

ワイパーも軽く動くようになったしエンジンをかけて全ての動作確認しようとちょっとの間アイドリングさせてたら急にエンジンが止まりました。火は飛ぶのですが、初爆がありません。ガス欠のようなのでガソリンを5Lほど入れました。それでもなかなかかかりません。とにかくしつこくクランキングしてたらようやくかかりました。燃料ポンプが機械式のままなので、一度ガソリンが吸えないくらいまでタンクを空にしてしまうとエアが咬んでキャブまで届き難くなるようです。

灯火類のチェックをしてたら、スモールのライトスイッチを切っているのにスモールが暗く点いているのに気づきました。ウォッシャやらワイパー周りで色々配線を変更したのでそれらが悪さしてるのかと思いましたが、調べてみるとシガライターを押し込んでいる時に点くことが判明しました。原因を探るためシガライタのアッセンブリを外してみたら、イルミネーション用の配線のコネクタがシガライタのボディアースに接続されていました。運良くシガライタのボディはクルマのボディに触れていなかったため、ショートせずにシガライタの電源からの回り込みで薄暗くスモールが点いていたようです。シガライタのイルミ用のソケットとかも付いていませんし、とりあえずアースをちゃんと接続してイルミの配線は遊ばせておくことにします。

シガライタを外したついでに動作しないメーター照明のレオスタットも見てみましたが、配線自体がレオスタットから外されていてバイパスされていました。レオスタットが内部で断線しているようです。特に問題は無いのでこのままにしておきます。電気関係の作業はこれで終わりにして、明日は油脂類の交換等をしようと思います。