ワイパー

Mercedes-Benz E320

W124の続きです。変な位置で止まってしまうワイパーをやっつけます。まずワイパーユニットを外します。

ワイパーユニット

こいつを外すためにウィンドシールドの下あたりのカウルなどを結構バラします。前回はカメの部分だけを取り出したのですが、今回はモーターがメインなのでモーターごと外しました。で、モーターのギア部分をバラします。

スイッチ部

モーターのギア部分には3極のスイッチが仕込まれています。この電極の接触不良によってモーターが変な位置で止まってしまったりします。

ギア部の割れ

白い樹脂の部分全体がギアなのですが、シャフト周辺が割れてきてます。しばらくは大丈夫だとは思いますが、そのうち砕けるのでしょうね。

掃除完了

ギアの上の円盤にワイパー状の接点が押し付けられるのですが、長年の使用で円盤がレコードの溝状態になっていました。サンドペーパーやコンパウンドなどを使用して溝を均してツルツルにします。接点側も磨いて表面を滑らかにします。接点と端子はカシメで留められていて時々接触不良になることがあるため、念のためハンダ付けしてしまいます。ギア部分の古いグリースを掃除してシリコングリスを塗ります。円盤と接点にもシリコングリスを塗ります。

あとは戻して終了です。ちゃんと決まった位置でワイパーが止まるようになりました。今回修理したスイッチ部分ですが、メーカーによって色々な接点が使われています。今回の物は円盤の切り欠き部分と出っ張り部分の組み合わせでモーターのONとブレーキが切り替わるようになっています。物の作り方の違いに国民性が出ている感じがします。同年代の物でもイタリア車の物はスイッチの方式が全く異なっています。色々勉強になって楽しいです。