DCOE

Alfa Romeo Spider Duetto

Alfa RomeoつながりでSpiderの作業をします。Weberの代名詞的なDCOEがオリジナルで2基使用されています。スポーツカーのエンジンにはサイドドラフトのDCOEが良く似合います。スポーツカーと言えど普通に乗れるように始動時のチョークを生かしてほしいとのことで、動かなくなってしまっているキャブのチョーク機構を直すためにキャブを外します。

外した後

インテークチャンバーを外してからキャブをインマニから外します。ソフトマウントは、外側の表面には亀裂が見られますが、内側は元気な感じです。

外したキャブ

あまりメンテされていない雰囲気です。40DCOE27ですので新車時から付いているもののようです。ジェット類のサイズもオリジナルでした。

チョーク機構

チョーク部分をバラしてみましたが、レバーやピストンがスラッジで固着していて、ガソリンの通路も詰まっていました。固着は洗っているうちに取れたのですが、詰まりのほうはしつこくて、完全に通るようになるまで数時間かかりました。

掃除後

フロートチャンバーの底にはガソリンが固まったガム状の汚れや、細かい砂状の錆が溜まっていたりして状態は決して良くありませんでした。各部のガソリンの通路にしつこくクリーナーやエアを通して詰まりがないことは確認しましたが、完全にキレイに通っているかは確信が持てない感じです。画像は掃除後にポンプピストンとスロットルスプリングを戻した状態です。ここからチョークのピストンやジェット類を戻して組み上げます。トップカバーにはフロートが付いていますが、片側のフロートレベルが合っておらず2㎜くらいずれていたので合わせておきました。

出来上がり

ピンボケですいません。同じ作業を2基ぶん繰り返して終了です。チョークワイヤも腐食が原因なのか途中で切れてしまっていて、外皮ともども新たに用意しなければなりません。注文したパーツが届くまで他の作業を進める予定です。