続・電磁クラッチ

Mercedes Benz 230E

ベンツのクーリングファンの電磁クラッチの不具合の続きです。ようやくパーツが届きました。まずクーリングファンのセンターボルトを外してファンを外します。シュラウドが邪魔なので外します。ファンプーリーを留めてるHEXボルトを4本緩めてファンベルトを緩めます。プーリーを外してクラッチを留めてるナットを3つ緩めてクラッチを外します。

摘出したクラッチ

見事に焼けてます。電子工作をする人ならわかると思いますが、エポキシ封止のトランジスタとかICを飛ばしちゃったときとか基板が焼けちゃったときと同じ臭いがしてます。クラッチ内のコイルを封止するのにエポキシ樹脂が使われているのだと思います。2度目に入庫したときにエンジンルームからこの臭いがしてて、どこかの電子部品が焼けてるのかなとか思ってたのですが原因はコヤツでした。長年使用してきて、熱とか経年劣化とかで中のコイルがレアショートしてるっぽいです。抵抗値を測ったら1Ω以下でした。そりゃ25Aのフューズも熱くなるわけです。しかもコネクタも熱で溶けかかっていて、抜くのが大変でした。

新品のクラッチ

念のため新品の抵抗値も測ってみました。5Ωちょいあります。ということは2Aか3Aくらいしか流れないということです。ただ、この新品、社外品で、コネクタのはんだ付けが雑で、コネクタが挿さりません。やすりで削って整えて取り付けました。相変わらず完成の画像を撮り忘れてますが、この後、プーリーを取り付けてベルトを張ってシュラウドを付けてファンを付けて終了です。エンジンをかけっぱなしにして、水温が85度くらいを超えるとファンが回り、少しすると水温が下がってファンが止まることを確認しました。念のためファンの動作時の電流も見てみましたがクラッチの分は3A弱でした。同じ16Aのフューズから他のモノにも流れてますが、トータルで6Aくらいでしたので正常と思います。

これでまたしばらくはだましだまし乗れると思いますが、クーラントを補充した時に開けたリザーバタンクのキャップに付いていた、乳化したオイルが気になります。ガスケット、抜けてるんでしょうね、きっと…。予算が無いとのことでしたが、早めにやっておいた方が良いのですけど…。